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自己満足で勝手に楽しむ日記

楽しいことの寄せ集め。

『ピアノの森』読み終わった!

だらだらと、少しずつ読み進めては感想を書き、

 

 

 

 

 なかなか終わらなかったけれど(≧w≦)、

やっと完結まで読んだよ!!

 

残りの巻が少なくなるにつれて、終わるのが惜しい~。

まだこうして読んでいたい~(≧w≦)って思ったわ~。

 

読んでよかった!

これ読んで、知った曲も増えた!

ショパンの良さを改めて知った!

 

終わり方も気持ちが良かった!

内容も、深かった!

 

心理学的にも、うなる描写、たくさんあった。

 

個人的には、脇役の佐賀先生が、地味になにげに

最初っから最後まで、

いい味出していたなぁって思う(≧w≦)。←(そこか!?って突っ込まれそうな所やけど(笑))

カイのおっかけみたいにずっとカイの演奏の場について行っているんだけど、

この先生の表情というか、表現というか、顔が(≧w≦)!!

面白すぎる!!

便所姫・誉子(たかこ)の執事の白石っていうおばあちゃんと、

顔と髪型の系統がなんか似ているのもなんかおかしくて(笑)←(主題とも作者の意図とも全く関係の無いところで一人でウケた(≧w≦))。

 

演奏に感動している時の顔とかも、

演奏のすごさがより伝わってくるし(≧w≦)、

 

カイの女装に気がつかず心底惚れていた様子と、

それがバレたときの顔とか、

阿字野先生と対面したときのカチコチの顔とか、

 

いや~。とにかく、この人面白すぎ!

 

誉子の腱鞘炎を、誉子の専属の先生よりも先に気づいた所だとか、

本当の音楽を聴きわける耳の良さとか、

一流の音楽家なんだろうな~と思わせられる場面がたくさんあるけれど、

 

このおっちゃんの「キャラ」が、人間味あふれていてよかったなぁ(≧w≦)!!

 

 

 

人間味、といえば、このストーリー、

全体にわたって、

人間の心の葛藤や、嫉妬や、いろんなものの描写があったね。

 

一番分かりやすいのが、

雨宮くんの嫉妬。

1巻の一番最初っから、それはメラメラと感じられた。

お父さんも交えて、それは、より深みを増して

読み手の心に刺さってくる。

 

それに対して、カイの終始変わらず

人と競わない、自分の世界に居る様子が印象的だった。

 

ライバル心にガンガンにとらわれていた雨宮と接しているとき、

カイ自身はどんな風に雨宮を見ていたのか、

子どもの頃の気持ちを後から話す場面がある。

純粋に相手の素晴らしいところに惚れ、褒め称え、

励みにし、お互いが、なくてはならない存在であるということ。

 

敵対視しなくても、お互いがお互い、

とても必要とする存在であったこと。

 

こういう高め方も、あるんだなぁと思った。

 

少年時代のコンクールのときもそうだったけれど、

敵は、他の出演者ではない。

敵は、自分の中にしかいないということ。

 

 

 

コンクールが終盤に進むにつれて、

出演者それぞれ抱える事情があれど、

それぞれが、自分の中と対峙していく様子が、

はっきりと描かれていた。

 

 

 

 

二人の見ているモノ、見ている世界が対照的だと思った場面がもう一つ。

最終場面に近い場面、

中国のパン・ウエイの悲惨な生い立ちが

ショパンコンクールの号外に混じって世の中に暴露されたとき。

雨宮が心配したことと、

カイが気にしたことが、

全然違ったこと。

 

 

人は、見たいように見る。

人の見え方は、自分とは違う。

 

 

 

 

 

最後、パン・ウエイの義父との関係にも、

ほっとしたな。

 

パン・ウエイの、コンクール最中の開眼。

どんな境遇、どんな人生も、

受け止め方次第。

 

ポーランドのレフが、エミリアの事故を自分のせいだと

思い込んだり決めつけたりしたのも、

自分がそう決めつけたという、独りよがりの解釈。

 

各人が持っていた思い込みやゆがみや苦しみを、

最後、皆、乗り越えた形で終わった。

 

 雨宮も、阿字野先生も、森の端も。

 

 

音楽だけでなく、

人間の心の動き、

音の表現、に、とても心動かされる作品だった。

 

 

ショパンの曲で、この本から知って特に好きになった曲は、

ソナタ第三番と、プレリュード16番・24番。

 さて、ブックレビューを書いたので、

amazonで他の人の感想を読むか!ヽ(´▽`)/。
(これが楽しい!!)

 

 

 

 

 

 

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