かな~り世間に遅ればせながら『逃げ恥』を読んだ。
図書館で予約して、約1年位待ち。
その後、8巻までは一気に届いたけれど、
最後の9巻が届くまで、さらに半年ぐらい待ち(笑)。
やっと全部読めた^^。
奇妙な題だけれども、一体なんの話なのかと思っていたら、
「契約結婚」の話なんだね。
これは、時代を反映して、話題になるのも分かる気がした。
これからは、
レールに乗った決まり切った生き方だけではなく、
自分で考えて、自分の生き方を自分で決めていく時代。
答はひとつじゃなくて、
それぞれが、それぞれの方法を、模索していく時代。
子どもの教育界でも、よく言われていることだけれども、
まさに、それを表している作品だなと。
人がやっているのと同じことを、
何も考えずに、
思考停止して、
エスカレーターに乗ったような感じで
自動的に生きていく時代は、
もう終わりなのかもしれないね。
一つの価値観に沿って、それにみんなが当然のように合わせていく時代は終わって、
それぞれが考えて、話し合いながら、自分たちに合った生き方を確立させていく時代。
みんなと同じように、決まりきった生き方をするのが当たり前で、
それから外れると、
恥ずかしすぎて生きていけない、
というような時代は、終わりなのかもしれないなぁ、と。
そんなことを思うと、
私たちの親世代がいまだに拘っている
戦後世代の価値観とは、全く違うな、と感じる。
「世間の常識」が答えだから、
自分の意見は、押し殺して、言わない。
そもそも、自分の意見を発生させること自体を行わない。
そんな時代から、
自分の意見、自分の考えを言わないと、
どういう風に進んでいくのか、作ることが出来ない時代に、
なっていくのかもなぁ。
しかも、自分の価値観を、それぞれの考え方を、
一人で抱えていくんじゃないよ。
伝えあって、共有して、一緒に作り上げていくんだよ、と。
作品の終わり方はそんな感じだった。
少女漫画らしく、
気持ちのよい読後感だった。