吉本のお笑いの面白さが分からないと言っていたら(笑)、
これは笑えるかもよ!と、友達が教えてくれたこの本。
なんと、脚本家の三谷幸喜が、
「振り返ればヤツがいる」のドラマを書き下ろしていたまさにその頃に、
同時に連載していたというエッセイ。
ドラマの脚本を書いているときの話や、主題歌を歌っていたCHAGE&ASKAとの交流など。
当時の様子が生々しく書かれていた。
まさに、バブル全盛期の頃ではないか?
平成教育委員会というクイズ番組があって、
それに三谷幸喜も出ていて、そのエピソードとか。
記憶は薄いけれど、
確かに、三谷幸喜、あの頃、
あのキャラの面白さで、ちょこちょこ、色んなところに出ていたよなぁ。
このエッセイは、そんな彼の人柄がよく出た、
自虐ネタたっぷりの(笑)、読みやすいエッセイだった。
最初のあたりのエッセイ2~3本くらいは声に出して笑ったかな。
ノーパンで外に出てしまったときの話と、
祖母の話が特に面白かった。
他は、彼の性格の面白さを実直に書いたものが多かったな(笑)。
小心者だけれども実は目立ちたがり屋な男の人の目線というのが、
実にリアルで、へぇ!そんな心の動きをしているのか!!と思った。
CHAGE&ASKAのエッセイは、こりゃちょっとヤバイんでないの??
というくらいはっちゃけた内容で、
実際、当時、月刊カドカワか週刊カドカワかなんかに連載されたときは、
反響がすごかったらしい。
あまりにもおフザケ過ぎて、
でも、このおフザケをやらずにいられないのが彼なのだろうな、と思った。
おフザケな内容を、まじめそうに書きながら、
本人、めっちゃ汗をかいているっていうのがこの人のスタイルなんだろうな(≧w≦)。
本書のあとがきなんて、ちょっとこのボケをどこまで続けるんだ?と思わせながら、
結局、ボケのまま終わらせるという。
彼のキャラあってこその独特な世界だなぁと思った。
それにしても、「振り返ればヤツがいる」は私も大好きなドラマだった。
あれは、本当に名作だと思う。
あのドラマにおふざけは無かったけどね。
脚本家の大変さも、あちこちで書かれていたけれど、
あんな大作が書けるっていうのは、すごい才能だと思う。