アフロヘアの、元朝日新聞の新聞記者さんの著書。
観光地への「旅行」ではなく、現地に行って「生活」をするのを目的とした、
2週間の滞在記録。
この方の文章は、本当に読みやすい。
さすがは元新聞記者さんだな。といつも思う。
そして、読後感が、とても気持ち良い。
ただの旅行記ではなく、この方の生きざま、考え方が、
とても心地よい。
どこの地で暮らしても、
結局は、そこでどう生きるか。なのだということ。
日本で暮らしている暮らし方と、敢えて同じように暮らしてみることで
見えて来たもの。
敢えて観光地を選ばず、住宅地に住んで、自炊をする。
現地の人に、いかに溶け込んで、触れ合うか。
私も、旅行先での観光グルメにあまり興味がないので、
この方のような旅の仕方は、いいな!と思う。
現地の人への溶け込み方は、
日本の銭湯での溶け込み方と一緒。
フランスのリヨンで見たのは、日本の江戸時代の風景。
私は、まだ、一人で海外まで飛んで行ったりする度胸はないけれど、
英語が喋れなくてもあちこち無謀にも飛び込んでいっている姿は、
ちょっとだけ、この方と重なるかも、と思った。
語学が堪能でなくても、なんとか通じるんだということ。
語学を習得してからでは遅いので、
もう、今のままで、飛び込んで行っちゃえ!
現地で、試行錯誤しながら学んでいくということ。
フランスの人たちのおしゃれな生き様の描写などあり、
読みながら、一緒にフランスに行っているような爽快な気分になれた。