私が特殊なのかどうなのかよく分からないけれど、
人と人との関係が、
近ければ近いほど、
しんどくて、面倒なものになり、
ほどほどの距離感があればあるほど、
気楽で、付き合いやすい
という気がする。
これを私は、勝手に、人間関係の「ドーナツ化現象」と呼んでいるのだが、
私の濃い友達は、自分の周りぴったりよりも、
真ん中がすっぽり抜けた、ほどよい距離に居る人の方が多い。
私は、近所のママ友よりも、
少し遠くに住んでいたり、世代が少し違ったりする友達の方が、
付き合いやすかったりするし、
何の繋がりも無く、
旅行中に初めて出会った人と話したりするのとかも、
割と好き。
その理由が、少し分かったかもしれない。
関係性が深くなると、
関係性が近いと、
「分かってもらいたい!!」という気持ちが強くなるんだ。
誤解されたら解かなきゃ!という気持ちが強くなるんだ。
だから、
「分かりたい」よりも「分かってもらいたい」
が強くて、
その相手との関係性は、なんだか難しくなっていく。
関係性が10年を超えたりしてお互いが、熟知して、遠慮が無くなればなくなるほど、
それは強化される。
一方。
初対面の相手や、その場限りの相手、
距離のある相手や、別に、誤解されても困らない相手に対しては、
「分かってもらわなきゃ!」なんて思わない。
少々間違って伝わっていても、
ま、いいか~と思えるし、
気楽に、話が聴ける。
気楽に話せるんだな。
親しき中にも礼儀あり、とは言うけれど、
親しい相手こそ、距離感を取った方がいいのだということを、実感する。
親子や夫婦は、距離が近すぎる分、
一番、難しかったりする。
分かってもらえなくてもいい、
っていうふうに、どうやったら思えるようになるかな。
最初っから、どうせ、分かってもらえることなんて無いのだと、達観していたら、いいのかな。
人は、見たいように見るのだから、
どれだけ説明したところで、
全て分かってもらうことなど、無理なこと。
そのことに早く気が付いて、
土俵から早く降りること、なのかな。