ペンパルサイトで知り合った
ペルー人のかわいい女子大生が、
薦めてくれた本。
マリオ・バルガス・リョサというペルー人の
小説。
- 作者: マリオ・バルガス=リョサ,西村英一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/10/23
- メディア: 文庫
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幼少時から文学少女だったと言い、今は心理学を専攻しているペンパルの彼女。
このマリオ・バルガス・リョサという人の本を、私にお薦めしている時点でもう、
読みたくて読みたくてたまらなくなっちゃう~~(><)と言っていたくらい(笑)、
お薦めの小説だという。
調べてみると、市の図書館で日本語訳の本がすぐに見つかり、
誰も借りている人もいなかったので、
すぐに手に入れることができた。
題からして、なんだ!?!?という雰囲気プンプンだったけれど(笑)、
読み始めてからも、
なんなんだこれは!?
という感覚満載(ᵔᗜᵔ*)。
日本人が、フランス映画を見ても、
その面白さやオチが、訳分からなくて「!?!?」ってなることがよくあるように(笑)、
これは、きっと、ペルー人の美的感覚なのだ
と思った。
官能小説か!?(爆)。
あんなかわいらしい女の子が、私にこんな小説を薦めてきたのか?(爆)。
いやでも、これは、きっと芸術作品だ。
私の大好きな、明治頃の日本文学作品にも、
田山花袋だとか、
谷崎潤一郎だとか、
ちょっとそんな雰囲気の小説はいくらでもあるし、
文学って、そもそもそんなもの。
今、そんな描写ばかりだし、
小説なんて、そんなもの・・・。
・・と思いながら読み進めるも、
なんだかだんだん、疲れてきて(笑)、
だんだん、スポーツ新聞のポルノ小説を読んでいるような気分になって(笑)、
最後の方は
斜め読みで読み飛ばしてしまった(笑)。
そして、最後、訳者のあとがきに、
この作品の文学的素晴らしさについて解説してあるのを読んで、
なるほど!そういう素晴らしさがあったのか!!!と、分かった(笑)。
ペルー語で、暗に意味していて、
日本語には訳しきれない、表現しきれない部分も
たくさんあったという。
太宰治の小説にもモチーフとして使われていた、
フラ・アンジェリコの受託告知の挿絵とか出てきていた。
これは、宗教的な作品でもあったんだ。
深くは理解できなかったけれど、
なんだか、素晴らしい作品であるということは、
なんとなく、感覚的に伝わってきた。
宗教的な、美の追究。
こんな機会でも無ければ、
私は一生、ペルー人の小説なんて読むことはなかったと思うので、
なんだか楽しい経験ができたかも(笑)。
最近、「健康法の本」や「勉強法の本」ばかり読んで(笑)、
小説たるものを長いこと読んでいなかったような気がするので、
たまには、
リアルから遠ざかったこういう小説の不思議な世界に
紛れ込んでみるのも、面白いかもしれない。
この著者、ノーベル文学賞取ったんだってね。
国によって、感覚が異なる中、
世界で認められるってのはすごいね。
今も大ベストセラーになっているかというと
そうでもないように、
文学作品の素晴らしさというのは、
個々の感覚によるものも大きいのかもしれんな~。
やっぱり私には、
太宰や芥川や漱石といった、
日本文学小説の方が分かりやすいわと思ったけれど、
この著者の作品、もう一冊くらい、読んでみたいかも、とちょっと思った(ᵔᗜᵔ*)。