地元の心理学の集まりに参加していた頃、
心理学を20年以上学んでいらっしゃる方々が、
今もなお、さまざまな悩みを抱えていらっしゃった。
心理学を何年も学んだら、悩みって、無くなるものだと思っていたから、
20年学んでも、無くならないものなのか!!と、そのときは驚愕した。
「子どもが大きくなって、人生のステージが変わったら変わったところで、
また新しい問題が生まれるのよ。」
と、子育ての先輩方がおっしゃっているのを聞いて、
まだ子育てが始まったばかりの私は、
なんだか将来が怖くなった。
そのときは、「人生って、お先真っ暗なのか!?」と思った。←笑
今思うのは、
悩みって、課題って、
「向上心」がある限り、必ず発生するものなのかもな、と。
だから、「これでいい!」とどこかで現状に満足しない限り、
「もっと向上したい!」という気持ちがある限り、
課題は発生する。
解決しても解決しても、新たな課題を探し出すから、
課題は発生する。
向上心がある場合、その、課題を発生させて、課題を解決することこそが、
ある意味、生きることでもあり、
人生の、醍醐味でもあるとも言えるのかもしれないな、と。
ピアノに挑戦しなかったら、
ピアノに関する課題は発生しないけれど、
ピアノをやりたくてやっている限り、
向上するための課題は発生し続ける。
その課題は、発生することに、問題はない。
挑戦し続ける以上、向上を求める以上、
課題は発生して当然だし、
怯える必要も怖がる必要も、避けようとする必要も、
無いのかもしれないな。
だから、「問題を発生させるということ」「課題を探し出す」ということは、
別に悪いことでも悲しいことでもない、ということなのかもしれないな(^-^)。
お先真っ暗ではない(笑)。
心理学を学びに集まってきている先輩方は、
その、「課題を解決する」ということ自体をやりたくてやっていらして、
課題が無くなったら、向上の目的が無くなったら、
自分の成長を感じることもできないし、
「心理学の集まりを楽しむ」ということも出来なくなるし、
それはそれで困るのかもしれない。
どっちでもいいんだな、と思った。
・「問題を解決する一番の方法は、問題を問題にしないこと」
として、
問題を探すことを止めるのも、
・とことん、問題を探し続けて、
問題と向き合い続けるのも、
どちらも世の中には需要があり、
どちらが良いとか、
どちらが悪いとか、
無いのかもしれないなぁ、と。
課題って、探そうとした瞬間にいくらでも集まってくるし、
無くそうとした瞬間に、一切、無いことにもできる。
よく言うけれど、
シアワセも一緒だね。
有ると感じた瞬間に、有るものとなり、
無いと感じた瞬間に、無いものとなる。