自己満足で勝手に楽しむ日記

楽しいことの寄せ集め。

【BOOKレビュー】『子育ての大誤解』ジュディス・リッチ・ハリス

数学専門塾の先生がブログで紹介していらっしゃった本。

上・下巻ある文庫本で、かなりのボリューム。 

 

 翻訳文なのでかなり読みにくかったが、

下巻最後のあとがきで、作家さんが総まとめをしてくれていて、それが一番分かりやすかったかもしれない。

 

今まで研究されてきたあらゆる心理学、

行動心理学や認知心理学フロイトアドラー

親の影響や、出生順位などを、

悉く否定する内容。

 

「こう育てたらこうなるよ」というような、

脅しに近いような統計結果が、今までたくさん公表されてきていたけれど、

それらは、誤解だよ。

子育て神話に親たちは怖れを抱いてきたけれど、

親の影響よりも、子どもは、子どもの周りの影響、

子どもの育つ集団の影響の方が、大きいよ、

といった内容。

 

従来の研究結果を一つ一つ示し、

それに一つ一つ反論する形で展開される。

 

 

私も子供が生まれたばかりの頃、

愛着行動の実験として

アカゲザルを使った実験結果の話だとか、

何度も見たし、

 

アドラー心理学の家族布置(兄弟の出生順位)の

話などにも何度も触れてきた。

 

でもそれらは、先入観を持って実験した結果であったり、統計の取り方に不自然さがあったりして、

こんな例外もあるし、こんな例もあるよ、

ということを、

 

双子を用いた実験や、色んな例を用いて解説されていた。

 

親としては、ほっと胸をなでおろす内容かもしれない。

それと同時に、親の影響よりも、

子の所属する集団の重要さに少し慄いたかもしれない。

 

この本の内容について、

夫と話をしてみた。

最初の数ページを読んだだけで

当たり前すぎて読む気にもならないと一蹴された(笑)。

 

子育て神話に最初っから、はなっから捕らわれてない人から見ると、

子育て神話を否定する必要もなく、

当たり前の話なのかもしれないな。

 

 

 

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