子どもの頃の夢は、ピアニストかピアノの先生になることだった。
だが、その夢は、簡単には叶えられるものではないということを、
ピアノ教室に通いながら小学生の頃からうすうすは気づいていた。
高校生の時、自分には才能もお金も無いという現実を受け止め、
進路を、ピアノの方向には定めないことを決めた。
それ以来ずっと、趣味としてだけ、独学で、ピアノを続けてきた。
何があっても、これだけは、辞めることができなかった。
手許にピアノがなくなっても、常にピアノを弾ける場所を探し渡り歩き、
ずっとピアノを弾き続けてきた。
子どもの頃から数えると、40年になる。
音大を出ていないと、ピアノの先生にはなることは、できない、
と思っていた。
でも、なんとなく、叶ってしまったかも。
ピアノの先生になるという夢が。
これを↓、始めてみた。
大人の初心者さん向けの、ワンコインで習える、殆どボランティアのような感じの小さな練習会。
教室に習いに行くのは敷居が高いと感じている方向けの、
お気軽なゆるゆるレッスン。
これを開催してみた。
コロナ禍のピークの時、3名の応募があって、
公民館閉鎖で話が立ち消えになっていたのだけれども、
今日、ついに、一人目の生徒さんにレッスンをすることができた!!ヽ(´▽`)/
生徒さんは、楽譜が読めない本当の本当の初心者さん。
自分が初めて習った頃の、記憶をたどって、
どうやって習ったかな~?と思い出すのも楽しかった。
夢って、思い描いたその通りの形ではなくても、
こんな風に、違った形で、叶うことが、あるんだね。
我武者羅にやったわけではないけれど、
「そういえば、これ、小さい頃からの夢だったかも!」
と、後から気づいた。
こんな形だけれども、
なんだかとっても嬉しい。
音大を出ていなくても、ピアノを教えてもいい。
生徒さんさえいれば、先生って成れるんだよね。
先生を、やっていはいけないってわけではないんだよね。
きちんとした理論と、きちんとした基礎は、別になくてもいい人、
ただ、ただ、楽しくやりたい人。
そういうニーズも、世の中には、あって、
私の長年やってきた我流ピアノも、
一生、私だけの世界で閉じることなく、
こうやって形を変えて、世に出ていくことも、あるんだね。
どんな風に伝えたら、分かりやすいかな?
と考えるのも、面白い!
一緒に、試行錯誤していくのも、楽しい!
ピアノ、弾いたことないけれど、弾いてみたいな、
簡単な曲でいいから、1曲でも両手で弾けるようになったらな!
そんな人の小さな夢を、叶えるお手伝い。
自分の演奏の姿はもう一生、誰にも見せないし、
自分のためだけにしか、ピアノは弾かないと思っていた私が、
ピアノ演奏を動画に撮ってSNSに載せられるようになり、
人にもピアノを教えるようになりました。
我流で下手すぎても、お役に立つ場所はあるんだね。
お役目は、あったんだ。
私の世界も、どんどん拡がっていく。
人生、どこでどんな風に変わっていくか、分からないものだね。
私の、一生叶うことのないと思っていた夢は、
こんな形で叶いました。